2007年10月23日(火) [過去の今日]
#1 「はてぶ改竄」なるものが横行してるらしい
はてぶ改竄 なるものがあるらしい。
はてなブックマーク はもはや日本最大のソーシャルメディアのひとつと言っていいと思うが、ソーシャルなだけに見出しや概要はユーザーなら誰でも改変できるようになっている。そして改変内容は全ユーザーが共有する。
もちろんそれは大切なことで、 del.icio.us が見出しを変更しても他のユーザーには影響せず、ツール指向のサイトになっているのに対し、はてなブックマークはそこを共有することでコミュニティ指向のサイトになってるわけだ。
それで都合が悪い相手や嫌いな相手のブログがブックマークされたら、それを改変して嫌がらせや印象操作等々を行う輩が出没してるのだそうだ。
んでなんでそんなことに気付いたかというと、 「はてぶ改竄」というタグ でうちの記事もいくつかブクマされてたから。
どういう意図かは聞いてないけど、まああんまり気持ちのいいもんでもないよな。おかげでサイト名間違えてリンクされたりもしてたし。
(@544)
2007年10月26日(金) [過去の今日]
#1 虐待を受けた子供たちがみんなフェイトのように幸せになってくれたらいいのに
以前、 魔法少女リリカルなのはというアニメ作品に言及 したことがあった。その独特のおもしろさにすっかり虜になっていて、いまでも俺の中のなのはブームは俄然燃え続けている。
それで、この中の登場人物である「フェイト」がいたくお気に入りというか、どうしても他の登場人物よりも感情移入が激しくなる。最近ようやくその理由がわかった。
フェイトが「虐待児童」だからだ。
最初のシリーズは、まさにフェイトの話だった。母親から暴力を受け、愛してもらえない姿が、描かれていた。それでも最後まで母への愛を貫こうとしていたフェイトに、涙せずにはいられなかった。
現実の児童虐待でたまに聞く話なのだが、 こちらの書評などにもあるように、 虐待児童が加害者である親をかばう、お母さんは悪くないと主張する、そういう事例がけっこうあるのだそうだ。
フェイトの行動は、まさにそれにそっくりだ。母が悪いのではない、うまくできない自分が悪いんだ。そうやって自分を追いつめていく。母が自分をまったく愛してないとわかった後ですら、二人でやりなおしたいとまで言う。
その望みは、かなわないのだけれども。
それだけ傷ついた一人の少女を、全力全開で受け止めようとするのが主人公なのはだ。このなのはの全身全霊の「人を受け止める力」が、シリーズ全編を通して描かれている。「ただまっすぐに受け止める、光の女神」、それがなのはだ。それゆえにシリーズ3作を通して、なのはが主人公であり続けている。
その愛に包まれた最初の一人が、フェイトだ。
少々ネタバレになるが、最初のシリーズの終盤、なのはは「すべて終ってしまった」と落胆するフェイトに言う。「私たちはまだ始まってもいない」。
そして名前を呼びあうことで「始まった」フェイトの人生は、どれほど素晴しかったのだろうか。
産みの母にあれだけ傷つけられ、裏切られたフェイトは、なのはと、里親になったハラオウン一家の深い愛情に育まれて行く。そう、ここでも「ただまっすぐに受け止め」られて来たのだろう。
シリーズ2作目となる「魔法少女リリカルなのはA's」では、その初期の段階が、わずかだが描かれる。母となる人、兄となる人、友達となった人々。フェイトの周囲には、愛情に溢れた人たちが揃っていく。そして、同じように「始めて人に受け入れられた」人たちと、戦っていく。
その中でフェイトは、母と、いたかもしれない姉の幻に囚われる。欲しかった生活、欲しかった幸せ。その幻の中にずっといたいと願う心。
結果的にフェイトはそれを振り切るのだが、その源動力となったのは、やはりなのはと、ハラオウン一家の深い愛と、彼女らが用意した「帰るべき場所」があったからではないだろうか。辛いだけの現実に、勇気だけでは帰れないと思うのだ。
シリーズ3作目となる「魔法少女リリカルなのはStrikerS」のフェイトは、それから10年たって、すっかり大人になっていた。二人の児童の保護者となり、親代わりを努めるまでになっていた。
あれだけ傷ついた少女が、たくさんの愛情に救われ、自分が子供たちに愛情を与えるまでに成長したのだ。それに涙せずにいられようか。
それも最後には、その自分が育てた子供に、精神的のみならず自分の命まで助けてもらうのである。そこまでに人を育てるだけの「大人」に、フェイトは成長していた。
たかがフィクションと笑う人もいるかもしれない。しかし、俺はこのフェイトの姿に、もしかしたらあるかもしれない虐待児童の未来を見てしまうのだ。
どんなに傷ついた子供でも、せいいっぱいの愛情の中で育てなおせば、きっと幸せになれる。いつだって始め直せるんだと。
いま、児童虐待の総数は 35万件ほど になってるそうだ。現実の虐待は、フェイトのように都合よくは解決したりしないだろうし、内情も様々で、一概に言えるようなもんじゃないだろう。人によっては、そんなアニメなんかと一緒にすんなと怒り出すかもしれない。児童虐待という現実と戦ってる人たちが見たら、そんな簡単じゃないと怒るかもしれない。
だがそれでも、俺は「フェイト」という少女の成長を垣間見るたびに、涙が溢れそうになるのである。
現実もこうだったらいいのにと。現実を少しでもこんなふうにしたいと。
何かできることを、見つけたいと思う。
(@666)
2007年10月27日(土) [過去の今日]
#1 どうしてmozilla.orgは署名をまともに扱わないのだろうか
以前にも、Firefoxのソースをダウンロードしてgpgで署名を検証してみたところ、gmail.comなメールアドレスだったことがあった。その後、release@mozilla.orgのメールアドレスで署名が作られ検証できるようになったのだが、またひどいことになってる。
Firefox 2.0.0.7 から、ソースの署名を検証してみると、
$ gpg --verify firefox-2.0.0.8-source.tar.bz2.asc 07-10-27 gpg: Signature made 2007年10月19日 05時26分35秒 JST using DSA key ID 17785FE8 gpg: requesting key 17785FE8 from hkp server pgp.mit.edu gpgkeys: key B57B548417785FE8 not found on keyserver gpg: no valid OpenPGP data found. gpg: Total number processed: 0 gpg: Can't check signature: public key not found
ってなもんで検証できなくなってしまった。
なんで鍵を鍵サーバにあげておくくらいのことしないのだろうか? サイトを見に行ってもどこに鍵があるのかもわからないので、インポートもできない。
こんな署名じゃあってもなくても一緒じゃないのか?
mozilla.orgはまともに署名を付ける気があるんだろうか? どこに文句言えばいいんかのう。
(@580)
#2 iceweasel 2.0.0.8-1 の言語ファイルのどれかがおかしいっぽい
Debian版Firefoxであるiceweaselなのだが、こないだ入れたときにどうやら全言語ファイル(iceweasel-l10n-*)がごろっと入ってしまったらしい。
そしたら、起動時に以下のようなメッセージが出た。
Iceweasel could not install this item because "install.rdf" (provided by the item) is not well-formed or does not exist. please contact the author about this problem.
んでもってDOM Inspectorが使えなくなった。新規プロファイルを作ってもダメ。
だからDOMインスペクタのinstall.rdfがおかしいのかと思ってあちこち見てみたのだが、どうもそうじゃないらしい。icewasel-dom-inspectorをpurgeしても同じだったからなあ。
というわけでicewasel-l10n-*を全部削除してみると、問題なく起動。DOMインスペクタも使える。iceweasel-l10n-jaも入れてみたけどだいじょうぶ。
というわけで、日本語以外の言語ファイルのどれかがおかしいっぽい。しかしどれかまでは特定する暇が無いので、とりあえずここに書いておく。
(@635)
2007年10月28日(日) [過去の今日]
#1 昨今のspamサイトはこんな手口でトラックバックspamを投げて来る
この日記にトラックバックを付けてないのは何よりspam対策がいまいち確立してないからなのだが、最近のトラックバックspamはホントいろいろと潜り抜けて来る。
まず、少量の本文と芸能人の名前や流出などの過激な見出しをつけ、追記部分に大量のリンクをごちゃごちゃと書き、そのままトラックバックを送る。
しばらくそのままにしておき、トラックバックがひととおり反映されるのを待つ。
反映されたら追記部分にあったリンクを消し、画像や誘導したいサイトへのリンクを張っていく。
へたするとYouTubeの映像画面そのままキャプチャした画像を張っている。 その画像をクリックするとYouTubeに似せたサイトに誘導される。
YouTubeに似せたサイトでもやはり動画部分はただの画像。クリックするとポップアップが開き、「当サイトは後払い制なので『はい』をクリックしたら課金が発生します」というような事がごちゃごちゃした文の中に書いてある。
さて、ここで「はい」を押したらどうなるんだろうねえ。ワンクリ詐欺みたいな画面にもってくんだろうか。
というかこういうののspam対策ってどうにかならんのかなあ。見出しに芸能人の名前が入ってたらはじくとかしても、たぶん伏字で対応されるんだろうなあ。そもそも芸能人名データベースが必要になって泣ける事になりそう。
あとは本文内の外部リンクがn個以上ならはじくとかそんくらいか? それもどうかとは思うが。
ホント、なんかいい方法ないもんですかね。
(@655)
#2 ネットにアニメが流れて困るのはテレビ局などの既得権益者だけ
ニコニコから消されるアニメのDVDは買うべきじゃない という記事。
とてもすばらしい洞察だと思ったのは以下の部分。
ニコニコで見られまくった、らき☆すたやグレンラガンといった作品は大いに売れている。逆に、ニコニコ動画から削除され続けた電脳コイルは超絶クオリティーで評価も高いのだが全く売れていない。もともと、何人がタダ見したかが売り上げに直結するのは当たり前だが、その中でもコアなファン層、2話収録6000円という狂った販売価格のアニメDVDを購入できるほどの思い入れを持った、コアなアニオタ、これをどれだけ獲得できるかが勝負の要になる。
なるほど、やっぱりそうなのか、という感じ。
結局アニメだけのことじゃなく音楽もそうなのだが、できるだけたくさんの人に作品を視聴させるか、でCDやDVDの売上が出るわけだ。
それはTV放送やラジオ放送、街角で聞こえるものといったものが従来からすでにあって、そこで視聴できるものに我々は一銭も払っちゃいない。しかしCDやDVDは売れ、著作権者は儲かるわけである。
そういう意味ではネットに掲載されてそこでタダ見できたからって、どうということは無いはず。むしろプロモーションがただでできておいしいくらいだ。
さて、ではなぜニコニコ動画をはじめネットに転載されると著作権者が怒るのか。
ひとつには、「ネットでいつでも視聴できるならCD/DVDは売れない」という思い込みがあるだろう。まあこれはただの思い込みなので、実績を作ってくことで解消されて行くはずだ。
もうひとつ重要なのは、先の記事にもある「既得権益」だ。
ニコニコ動画やYouTubeでアニメが見れてしまったり、アーティストのPVが見れてしまったりすると、TVの視聴率は間違いなく落ちるだろう。テレビで見てた人の何%かは、そちらに移動してしまうからだ。
テレビ局はスポンサーを集め、制作会社へお金を流す事により、アニメなりなんなり番組を作って放送するわけだ。そのテレビ局様の不利益になるようなことをしていては、制作会社もたちゆかない。
要するに 困るのは著作者じゃなく、テレビ局なのである。いわゆる既得権益を持ってる連中が困るのである。
だから最初からニコニコ動画がお金を集めて制作費を出してやればいいのである。先の記事が引用してるPDFによれば、アニメの制作費は1000万程度だそうだ。つまり13〜14話程度のアニメを作るのに、2億円もあったら余裕余裕ってわけである。
もちろんニコニコ動画単体でやる必要は無く、地方局などと提携してやればいい。地方局の放送が終ったらニコニコ動画に公式にアップロードするようにすれば、視聴率にも影響は無いだろう。
そうすれば制作費も分担できるので、かなり実現性が増す。見逃した回も見れるようになるし、1話から全部見れるとなれば最終回に向けて雪だるま式に視聴者が増えて行く。
おそらく最終話はそれまででは考えにくいほどの視聴率を叩き出すだろう。
実際のところ、話題になった作品でも途中から見る気はしない、という層はけっこういるのである。彼等はDVDが出るまで見ないし、DVDはTV放送に追いつくことは無いから、結局テレビの視聴者にはなってくれないのである。
ニコニコ動画にとってはあまりおいしくない話にも見えるが、こういう流れがいくつか作れるようになれば有料会員も増えて行くだろうし、ニコニコ市場経由で相当のDVDやCD、原作本の販売も見込めるはずだ。
著作者はより多くの人に見てもらえて収益もあがる。TV局は放送済み分をいつでも見てもらえる事で最新話の視聴率を上げることができる。ニコニコ動画はサイト価値も収益もあげられる。
そして消費者も、いつでも好きなときに作品が見られるようになる。話題の作品に「乗り遅れ」ても、すぐに追いつける。
みんながおいしい思いができるだろう。
(@866)
2007年10月30日(火) [過去の今日]
#1 防衛省も「サイバーナイト」って言ってもわからんから「ガンダム」なんだろなあ
防衛省技術研究本部、「ガンダムの実現に向けて」という展示をシンポジウムで予定…Zの「ファンネル」似の兵器研究も という記事。
まあ「ガンダム」ってのは「モビルスーツ」なわけで、巨大ロボットというわけじゃないんだよな。あくまで「スーツ」、搭乗じゃなく着用。
そういう意味では「サイバーナイト」の方がずっと防衛省が目指してるものに近いというか、まあそのものだろうな。
サイバーナイト ってのはSF RPGで、その企画のひとつとして小説が何冊か出てるって代物。そのうちの最初の1巻である サイバーナイト―ドキュメント 戦士たちの肖像 はなかなかおもしろかった覚えがある。
ドキュメンタリー風に宇宙時代の傭兵を描いたSF作品なのだが、彼等が着用してるスーツってのが、もう完全にロボット。マスタスレイブシステムで人間の筋肉の動きをトレースしてそのロボットが動くように作られてる「戦闘服」なんだな。
そういう装甲にもなる戦闘服ってのはSFに出てくる兵器の中でも一番実現性高いんじゃないだろうか。要求上も決して低くないだろうしな。うまく小型化できれば、せいぜい全高2メートル半とかになるだろうし、それくらいの大きさならあちこち入れるだろうし。巨大ロボットなんかより全然便利。
惜しむらくはそういう機械をイメージする言葉として「ガンダム」にならざるを得なかったあたりかねえ。他にメジャーなアニメなりなんなりあってもよかったと思うのだが。
そしたらみんなもっとイメージしやすかったろうに。
(@126)