狐の王国


2007年08月27日(月) [過去の今日]

#1 死刑廃止派の弁護士たちが時代を読み間違えてて、戦略上どんどん不利になってる件

光市母子殺害事件弁護団が提訴〜橋下弁護士のテレビ発言で損害賠償請求へ という記事。 2chのスレ でハッケソ。

昔だったら裁判の内容を広く知らしめるのなんてマスコミだけだったし、マスコミががんばって報道しないと国民の意識に広く訴えるなんてことはできなかった。

でも今はネットもあるし、2chやブログを中心にどんどん市民の言論がものすごい勢いで加速してるし、引用やコピペで裁判内容もどんどん広がっていく。

だから昔は裁判官さえ説得できればよかったのかもしれないけども、今は裁判官だけ見てるとその内容ががんがんにネットに漏れ出して来て、市民を完全に敵にまわしちゃう事にもなりかねない。

で、実際に敵にまわしちゃったのが死刑廃止派の弁護士たちなんだわな。

今回のマスコミによく出てるタレント弁護士を訴えた件にしても、こうして2chで話題になってブログで話題になって、結局「あいつらは力で言論をねじ伏せてなんかたくらんでる悪いやつらだ」というイメージを市民に植えつける結果にしかならない。もちろん本人は本気でいいことしてるつもりなのかもしれないけどね。

俺は個人的に死刑廃止に賛成も反対もしない立場(どちらがよりよい社会に貢献するか判断材料にとぼしいので)だが、もし死刑廃止論者になってそれを押し進めようとしたら、こういう戦略は絶対に取らないだろう。2chに死刑はよくないと思えるようなエピソードをいい話系のコピペにまとめて投下するとか、そういう方法を取ると思う。

でも、これはたまたま俺が今の時代を読めてるからそういう発想が出てくるだけのことで、そうじゃない場合はどうなるだろうか。特にこの弁護士たちはほぼネットという存在が眼中に入ってないように見える。

自分がまったくあずかり知らぬところでものすごい批判が盛り上がってて、その批判にアクセスする術すら持たないような状況で、どんどん自分が不利になっていて、なんとか逆転しようとするんだけども、あずかり知らないところでおきてるから戦略間違えまくりで、さらに事態が悪化している。

弁護士たちにとってはそういう状況なのではないだろうか。もしかしたら、悪化してることにすら気付いてないのかも。

よくよく考えてみれば恐ろしい話だ。どこから攻撃されてるのかまったく認識できない超必殺技をなすすべもなく受け続ける対戦格ゲー初心者みたいな状況が社会で起きてるってことだろ?

時代があまりに急速に変化してるから、こうやってついてけない人が出てくる。 自分が時代を読めなくなったらそうなるかもしれない。そう考えるとめちゃくちゃ恐ろしい話だなーと思うんだよなあ。

(@543)

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Sugano "狐志庵" Yoshihisa(E) @ 美紗緒ネットワーク <koshian@misao.gr.jp>
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