2007年08月10日(金) [過去の今日]
#2 「ケータイ中心」はありえない
ネット利用はケータイが中心になる──モバイルに賭ける起業家たちの未来予想 という記事。
うん、気持ちはわかるし、俺もそう考えた時期もあった。けど、今はもうそんなのありえないと確信している。
なんでかって言えば、日本の「ケータイ」が独自進化しちゃってるから。
そういう独自進化した端末にあわせたサイトが中心になってくなんて事はあってはならないし、実際あるわけがない。万が一あったとしても、それは本当にごくローカルな事象になるだろうし、その時は日本のネットが完全にガラパゴス化する時だ。
要するに、本当に「ケータイ中心」になったとしたら、すなわちウェブ業界の破綻に繋がるということだ。
海外の進化やブームにもついていけなくなるし、それこそ海外接続を切られたも同然のネットになるだろう。そんなの魅力があるとは思えない。
もちろん、各キャリアやメーカーが努力して、世界標準のサイトが閲覧できるブラウザを搭載してくるという可能性も無くは無い。
でも期待しないほうがいいだろう。なんせいまだにcookieを処理できるケータイブラウザすら少数派もいいところなのだ。このおかげでGmailやtwiiterのモバイル版すらi-modeでまともに使えない、なんて事態が起きている。
こんな「終った端末」、中心になられても困るし、なることはあり得ないだろう。せいぜい独自路線で滅びの道を歩んでください、ってところだ。
もっとも、まったく無視できるとまでは思ってない。実際どこでもネットが見れるのは便利だ。FirefoxやOperaが動く端末の補助としては充分利用できるだろうし、裾野が広い事も確かだ。
でも「中心」はありえない。あり得るとしたら、ケータイ向けのOperaあたりが標準になってからだろう。
(@416)