2007年07月21日(土) [過去の今日]
#1 Linux 2.6.22.1 で VMware Server 1.0.3 動いた
どうも Debian の module-init-tools のバグがあったみたいだなあ。BTSのどっかにあった。
vmware-any-any-update110でインストールできるという話を聞いて拾って来たのだがわんさかコンパイルワーニング出まくりで、モジュールを読みこもうとすると Segmentation Fault になりやがる。
んで module-init-tools 3.3-pre11-1 にはバグがあるよーって話で、3.3-pre11-2 で直ってるらしい。なんで入って来てなかったんだろう。
最新の module-init-tools 3.3-pre11-4 を入れて vmware-any-any してみたら、ワーニング出まくりは変わらないもののちゃんと完了。久しぶりに VMware で飼ってた WindowsXP の姿を拝むことができた。
これで某作業も進められるなー。
(@143)
#2 どエスとかアドエスとかいうAdvanced/W-ZERO3[es]は誰が殺したのか?
2年使った初代京ぽんの電池がもうボロボロですぐ電池が切れるようになったので、機種変更を検討していた。赤いNineにするかW-ZERO3の新機種にするか悩んだのだが、出先でノートPCを取りださずsshできると便利だろうというだけの理由でAdvanced/W-ZERO3[es]、略して「どエス」に突激することに。
そんなわけで、もうおとといになるが、発売日にどエスを手に入れて来た。
で、使ってみて思ったのだが、これは想像以上にひどい。[これはひどい]のタグを誰かステッカーにしてくれ。どエスに貼っとくから。
何がひどいって、そもそもWindowsであることがひどいといえばひどいのだが、そんなレベルじゃなくひどい。列挙してみよう。
- メール書いた後の送信ボタンが、メニュー呼び出さないと無い
- なんでW-ZERO3メールとライトメールで「送信」を出すメニューボタンが左右逆なの?
- ATOKは賢いけどでしゃばりすぎ。文字入力確定後まで推測単語出さなくていい。これのせいで電話帳検索がやりにくすぎる。オフにするオプションもない。
- なんでMP3着メロ機能削ったのさ?
他にもキーボードしまっとくとがたがた言うだの何あのスタイラスだのGoogle Maps Mobileのダウンロードを公式に載せてるくせにW-SIMの位置情報使えるようにしといてくれないの?だの、色々と不満はあるんだが、まあそこは我慢するなりどうにかするなりできるのでいい。
電話帳機能は検索が使いものになるだけ京ぽんの数十倍マシなんだが、ATOKの邪魔が痛すぎる。これさえなければ快適といってもいいのに。
送信メニューが逆ってのはホント痛い。 操作の一貫性の無さって点では京セラよりは遥かにマシとはいえ、シャープが作ってる部分なんだからどうにかしてもらわないと困る。
確かにWindowsひどいよ。Windows大嫌いだよ。Today画面がデスクトップのWindowsみたいにランチャ的に使えたりしないのも痛すぎるよ。
でもね、WindowsはWindowsなりに操作は統一してるじゃん。なんでシャープがわざわざそれをぶち壊すのよ。
そりゃ俺だってOutlookなんか使いたくないけどさ、これならまだOutlookでWillcomメール受けれるようにしておいてくれたほうが便利だよ。Outlook *1 はメニューなんて呼び出さなくても、ソフトキー1発で送信できるしね。
それに初代、esと、ユーザーががんがん開発してくれてるのはわかってるわけじゃん。だったらもう少し考えて、普通にWillcomメールもユーザー作成のメーラーで読めるようにしとくとか、そういう親切心があってもいいんじゃないのかと。
まあそのへんひっかけてW-ZERO3メール以外のソフトで受信する方法もあるけどさ。なんでユーザーにそういう苦労を好んでさせるかな。
ユーザーエクスペリエンスを「おもてなし」と意訳してた人がいたけど、こういうのを見ると確かにその訳語はあってるのかも。我々ユーザーはまったくもてなされてない。そこにはApple的なおもてなしも、UNIXシェル的な自由も存在しない。
ゲイツのわずかばかりの「おもてなし」すらも、破壊してしまってるのだ。
どうも日本のソフトウェア開発を見ていると、開発のフローは一所懸命考えても、ユーザーの操作フローはまるで考えてない事が多すぎる気がする。どうしてこうなってしまうのだろうか?
まあ、文句ばっか言ってるのもなんなので、次は別の角度から書く。
(@616)
2007年07月22日(日) [過去の今日]
#1 どエス、現状
使いこなすにはそうとう設定しまくらないといけないとかいろいろおどされてるのだが、まあだいたいこんなものか、というあたりが見えてきた。
とりあえずソフトキーはWin/OKに割り当て、ソフトキーとしては短押しで機能するように。
@ メール:
とりあえずW-ZERO3メールのまま。デフォルト状態だと古い順に並んでおり、未読に飛ぶキーも見当たらないので激しく使いにくい。ソートを時系列逆順にすると今度は最初に選択するメールが一番下になるが、再起動すると一番上になる。のでこれはこれでよし。
ソフトキー左で起動可能だが、未読があればToday画面にでるのでそれを選択。
返信は左ソフトキー -> 中央ボタンと2ストロークなのでさほど苦ではない。
メールを書くのはテンキーを使うことはほとんど無し。送信はキーボードを開いた状態で Fn+← -> C で。
このとき、文字サイズが最小になることあり。理由不明。 *1
そのうちIMAPで自宅のサーバにアクセスとかもやるだろうから、そのときヨサゲなメーラーがあったら自動受信をひっかけるツールでそっちに移行してもいいな。
@ 電話:
右ソフトキーで電話帳呼び出し。そのまま文字入力すればインクリメンタルサーチ。これは今まで使って来たどの携帯電話よりも優秀。
ただし、ATOKの候補が邪魔してそのまま↓を押すと悲しい目にあうので、推測候補は出さないようにしておく。どうせ書くのはほとんどフルキーボードのほうなので、まあ要らないだろう。
できれば電話帳のときだけ推測がオフになるようなツールがあればいいと思う。贅沢を言うならMigemo使えるようにして日本語変換はオフ、かなあ。
@ 追記:
うっかり操作ミスで電話番号消しちゃったい。この電話帳、操作ミスがけっこう致命的なのが痛いよなあ。
というわけで操作フローを整理。
- 左ソフトキーで電話帳呼び出し
- 文字入力で名前検索
- 文字入力確定後、レバーを下に入れて目的のアイテムへ移動
- 左右でメール、電話を選択
- ここでアクションボタンを押すと編集に入ってしまう(罠1)
- 通話ボタンを押すと通話候補が出る(謎ステップ)
- アクションボタン、あるいは通話ボタンを押すと、「070xxxxxxxxにダイヤルします。よろしいですか?」というポップアップが出る
- ここで通話ボタンを押すとポップアップキャンセルになって番号入力待ちに入るので注意(罠2)
- アクションボタンを押して通話開始
はあ、なんか書いてて鬱になるステップの多さだな。目的のアイテムに移動したあとは、通話通話アクション、あるいは通話アクションアクションと、3回ボタンを押すことになる。どちらのパターンでもいいが、これは指に覚えこませないとだなあ。
ちなみに操作ミスで電話番号が消えるのは、罠1で編集に入ったとき。このとき番号が選択状態になっており、文字系のボタンを押すと消える。なぜかPWRキーでキャンセルしても消えたまま……。編集された時点で保存しちゃうのかなあ?
@ その他:
電話とメールという主要機能はこれでとりあえずOKということにしたので、後はもう遊びみたいなもん。
sshやらGoogle Mapsやら入れてあるけど、まだあんまり使ってない。Google Maps Mobile に W-SIMから取得した現在位置を入れるソフト、gmm_naviは動かなかった。gmm_navi autoというのがあるようなので、それを今度試す。
ウェブは従来の京ぽんで使ってたモバイル向けサイトをいくつか登録。とりあえずこれで問題は無い。RSSリーダーが動かなかったので、自宅のVMwareで飼ってるWindowsXPにリモートデスクトップでもすべきかな。Livedoor Readerをオフラインで読むツールとかあるとうれしいが。
着メロはまあwavでいいやと設定したのだがうまく鳴らず、調べてみたら6MB以下じゃないとダメ、とのこと。ということで使いたいMP3のあるディレクトリで、
$ for i in *.mp3; do sox $i -r 22050 -1 -c 1 "`echo $i | sed -e 's/mp3$/wav/'`"; done
とやってみると、だいたいどれも4〜6Mくらいになってくれたので、そのまま使うことにした。
あとは開発環境があるといいなあ。PerlとかRubyとか動かないのかな。動くならエディタも欲しい。EmacsライクなNgがあるようだが、このキーボードならviが欲しいところ。
(@633)
#2 どエスはLinuxとActiveSyncの夢を見るか?
いちいち他人のWinXP入ったノーパソ借りてファイルのやりとりをするのもめんどいので、VMwareのWinXPかDebian自体とActiveSyncできないか調べてみた。
まずLinuxとのActiveSyncだが、 SynCE というプロジェクトがあって、ここで開発が進んでる模様。
しかしどエスとのSyncはダメ。なんでかというと、母艦のLinuxのUSB-RNDISドライバ(USB-Ether)がどうもWM6に対応してないみたい。 SynCEの解説ページに2.6.22カーネル用のWM5対応パッチ があったけど、これを適用してもダメ。 どうも接続したとたん、WM6側のActiveSyncが固まっちゃうっぽいような?
次にVMware ServerのWinXPとだが、結論から言うと1回だけ奇跡的にActiveSync成功。理論的には問題無くいけるみたい。
ただし、VMwareがLinuxのUSB-RNDISドライバ(rndis_host)を使ってるのか、それが一度ロードされないとアクセスできないのか、よくわからないがこいつが無いとそもそもゲストOSとの橋渡しをしてくれないっぽい。症状的には W-ZERO3(WS004SH)を買ってみた という記事と同じだったので、そこに書いてあるdhcp clientの問題かとも思ったが、ちゃんとそれは動いてたし。
んでもって前述のようにrndis_hostドライバが読みこまれた途端、W-ZERO3側のActiveSyncが動かなくなるようで、その時点で通信不可になるわけだなー。
まあようするにrndis_hostがWM6対応すればどっちもいけそう。でも現状はまだダメ、という感じ。実際、 W-ZERO3とLinuxでActiveSync という記事では初代W-ZERO3とうまいことActiveSyncに成功してる模様。
まあ、ActiveSyncといってもファイルのやりとりさえできればいいので、 FreeBSDでも実行されてる方がいらっしゃる ように、USBストレージ化してMicroSDにファイルを書き込めばいいかな。MicroSDの特定ディレクトリと本体の同期を取るツールが欲しくなりそうだけど。
(@747)
@ 追記:衝撃的な事実が判明:
USB Selectの作者による Advanced/W-ZERO3[es] - ファーストインプレッション という記事によると、
拙作の USB Selectが動作しません。(中略)USB機能の切替自体は有効だが、Mass Storageドライバが削除されてしまっているので、これを有効に出来ない。
とのこと。
なんてこったい……。はてさて、どうするべ……。カード抜き差しなんてそうそうしたくないぞ、ちっこいし……。
@ さらに追記:
2007年07月24日(火) [過去の今日]
#1 Xorgのevdevでキーボードとマウスが自動認識できるらしい
表題のような話を チルトホイール・マウスを使う(その2) という記事で紹介されてたのでやってみた。けどリンク先のような設定だけだとダメで、SendCoreEventsを入れとく必要があった。
Section "InputDevice" Identifier "Keyboard" Driver "evdev" Option "evBits" "+1" Option "keyBits" "~1-255 ~352-511" Option "Pass" "3" Option "SendCoreEvents" "true" EndSection Section "InputDevice" Identifier "Mouse" Driver "evdev" Option "evBits" "+1-2" Option "keyBits" "~272-287" Option "relBits" "~0-2 ~6 ~8" Option "Pass" "3" Option "SendCoreEvents" "true" EndSection
こうするとUSBのキーボードとマウスは、evdevと独自に通信してるのか、PnPでキー配列、ボタン数などが自動認識される。チルトホイールなどもきちんと認識してる。HHK Proを繋いでみたら、◇キーを変換無変換キーとして認識したりしてて、なかなかよい。
これならQWERTYキーボードでさえあれば、言語ごとのキーマップや個体差は意識しないでいいし、デバイスファイルも指定しなくていいし、複数のデバイスもこれだけで認識して動いてくれるので、Live CDなOSにはぴったりかも。
ただまだ設定が足りないのかバグなのかわからないが、マウスをひっこ抜いたらキーボードまで反応しなくなった。謎。
ただ、切替器を通してるとうまく動かないっぽい。切替器が送り返すデバイスIDかかなにかと、実際のキーボードとが違うからだろうなー。IDしか送られてないとすれば定義を書き足してやればいけそうだけども。
ただこれには欠点があって、Emulate3Buttonsが動かない。いや、普通はそれで困ることないと思うけど、俺のマウス( MX-R )はスクロールクリックが無い(涙)ので、Emulate3Buttons必須なんだよなー。そういうイベント起こせるツール無いかと探してみたけど、キーボードのキーをマウスボタンに割り当てるくらいのツールしか見当たらず、しょんぼり。ButtonMappingで親指ボタンにでも割り当てられるならいいかもだが、それもよくわからないので放置中。
というわけで、設定方法はわかって動作確認もしたものの、結局元の設定にもどしましたとさ…… orz
(@147)
@ 追記:
もっとも、MX-Rのような変態マウス使ってるわけでもなければ、問題無く使えるだろう。そういう無事に多ボタンマウス使えるようになった人は、各ボタンをxbindkeysとxvkbdで割り当てる事が多いようだ。
設定方法などは、 evdevでチルトホイールマウス という記事が日本語のリソースとしてはわかりやすいだろう。
#2 Debian + VMware ServerでAdvanced/W-ZERO3[es]とActive Syncする方法確立
先日、 LinuxとActiveSyncできない話 を書いたが、このとき1度だけLinux上のVMware ServerにのってるWindowsXPとどエスがActiveSyncした。
その再現手順がわかったのでメモっておく。
- カーネルの設定で、rndis_host(usb ether)をモジュールで入れておく。
- VMware ServerにWindowsを入れておく
- USBケーブルでAdvanced/W-ZERO3[es]を繋ぐ
- rndis_hostが自動的に読み込まれる
- VMware Serverのメニュー、VM -> Removable Devices -> USB Devices -> SHARP CORPORATION SHARP ActiveSync Remote NDIS を選択
- すると接続に失敗するが、そのままに。
- modprobe -r rndis_host をrootで実行
- どエスをリセット
- どエスが再起動すると、なぜかActiveSync成功している
という感じ。
(@680)
2007年07月26日(木) [過去の今日]
#1 著作利権で食ってる奴らはどうして自分のやってることの詐欺性に気付かないのだろうか
「iPodやPCからも補償金を」と権利者 私的録音録画小委員会 という記事。
こいつらバカか、と最初に思った。なんで著作権を侵害してないかどうかを確かめさせるために、大事なプライバシーや企業機密を、無関係の著作者とやらに見せなきゃならんのだ? 見せなかったら金を余分に取る? 馬鹿馬鹿しい。
で、これが通るとして、その額は実際たいしたことないだろう。企業機密やプライバシーと引き換えにする程の値段にはなるはずはない。
となれば、その分はまったくもって理由もなくこいつらの懐に入るカネ、ということになる。 まさにこれは 詐欺以外の何者でも無いだろう。
例えば 防衛庁が56000台のPCを発注 したことがある。 このとき言うようなPCへの補償金がかけられているとしたら、防衛庁はいくら余分にはらわなければいけなくなるだろうか?
Wikipediaの記事 によれば、補償金の額は「基準価格(カタログに表示された価格の65%)の2%。ただし、録音機能が1つの機器であれば上限は1000円、2つの機器であれば上限は1500円」とある。
ほぼ上限の1000円にさしかかる値段になるので、1台1000円として計算すると、56000台導入した防衛庁は、5600万円もの余計なお金を払わなくてはならなくなる。
しかし、5600万円を返還してもらうために、国防上の情報の詰まったPCを著作権利者にわざわざ見せるとは思えない。
つまり、著作権者は5600万円の不労所得を得ることになるわけだ。
今の補償金制度もほとんどそんな運用だろう。補償金が含まれた媒体のほうが実売価格が安くなってしまってる以上、けっこうな額の不労所得がこいつらの懐に入って来てるはずだ。
そもそもこの制度は「返還を求める人がいない」という前提で成り立ってる。毎年何億枚と消費されるCD-Rを次々送付されたら、そのチェックに補償金収入以上のコストがかかるはずなのである。
ためしに全国何百人かくらいで、ひたすら毎日CD-Rに適当なデータ、 クリエイティブコモンズの音楽 や LinuxのCD でも焼いて送付しまくってみればいい。 すぐに破綻するはずだ。請求方法も Wikipediaに書いてある 。
そういう返還を受けつけるフリをして事実上受けつけない状態、返還額が送料を越えないような状況を作っておいて、みんなの生活からちょっとずつ不労所得をかき集める。まさに詐欺のロングテールだろう、これは。
こんな法律、あっちゃいかん。著作権なんて訳語がよくない。元々はcopyright、つまりは「コピー権」だ。著作というとなんか偉そうに聞こえるかもしれんが、ただのコピーする権利だ。
そんなものは、たいして偉くない。少なくとも人様の生活から不労所得をかすめ取るほどには。
(@795)
2007年07月27日(金) [過去の今日]
#1 GIGAZINEが赤字だとウソをつく理由はなんだろうか
月間2300万PVでも赤字なのだとすれば という記事。 GIGAZINEのアクセス解析結果 で2300万PVでも赤字と書いたのがそれなりの衝撃をもってネットを駆け巡ってる模様。
っていうか、ぶっちゃけウソでしょ、「サーバ代で赤字」って。
newsingのコメント に、
アフィリエイとやってる身で考えると、 この広告の貼り方ではクリック率が0.5%をきりますね。 広告収入は相当悪そう・・・
というのがある。0.4%だとしても、2300万PVあるのなら92000回のクリックがあるはず。1クリックあたりの収益が0.2ドル程度だとしても、18400ドル、220万円くらいの収益はあるはずだろ。
で、GIGAZINEのサーバだけども、IPアドレス見てみると全部さくらじゃん。gigazine.net/gigazine.jp/gigazine.bizと3つのサーバ借りてるみたいだけども、転送量から考えても月額1万円の10Mスタンダードじゃね? それじゃ足りないとしても10Mプレミアムだろうし、そちらもせいぜい3万円。3台借りても10万円はかかってないはず。
じゃあ残りの210万円は何に使ってるのよ、といったら、人件費だろ、どう考えても。どっかに5人でやってるとか書いてたから、5人分の人件費、給料平均20万だしてるとしたら、だいたい倍のコストがかかるとして1人あたり40万、5人で200万。やっとこ10万黒字。
2300万PVでも10万しか黒字が出ないんじゃ、先が見えないわなあ、そりゃ。計算の誤差考えたらまだ赤字という可能性もあるし。有料情報やらなにやらに手を出したくなるのもわかるわ。
で、問題はなんで「サーバ代で赤字」なんて事を言うのか。実際の文言を見てみると、
有料版を開始する理由は、GIGAZINEが赤字でこのままだとサーバ代などで大ピンチというのもありますが、(後略)
サーバ代「など」としか言ってない。
実際は人件費なんだろうけど、それを言うと「アフィリエイトで大儲けしてんだろ」的アンチがわいてくるので言えない、ってところか? ブログを書いて利益を出すのが不労所得だと思いこんでる層はまだいるみたいだし、それもわからんでもないけどなー。
2chもそうだけど、「赤字だ赤字だ」と言ってないと支持が得られないというのはどうにかならんのかね。きちんと利益出してるところが評価される時代になるには、もう少し時間がかかるのかな、この日本では。
(@816)
2007年07月28日(土) [過去の今日]
#1 Firefoxにtext-shadowがやってきたのでさっそく入れてみた
もう20世紀のころから実装が期待されていた文字に影を付けるCSSの規格、text-shadow。 すでにKHTMLなどでは実装されてたのだが、とうとうFirefoxにも Piroさんによる実装 が登場。
というわけでさっそく俺もインストールして、日記の見出しにtext-shadowを付けてみた。うふふ、なかなかきれい。
しかし、ボックスサイズが自動で大きくなっちゃう副作用でもあるのか、文字がはみ出す。なんでだろうか?
(@305)
@ 追記:なんか/.-jがtext-shadowだらけになるな:
Konquerorで見てもtext-shadowかからんし、なんか暴走しとんのかな?
#2 ていうか俺らがコピーさせろって言ってるのはさ
別にWinnyに流させろとかいってるわけじゃなくてだよ。
マッシュアップが見たいんだよ。MAD作らせろよ。俺はMAD大好きなんだよ。もうこれひとつの文化といってもいいだろ。
あと大事なのが引用な。きちんと議論するのに必要な映像をYouTubeにアップして引用して議論する。これは俺たちの権利だ。
他にも録画フォーマットの問題とかモバイル機器への転送とかいろいろあるけど、基本的にはそれだろ。
そのためになら補償金くらい妥協してやったっていいんだよ。
(@344)
#3 「昔の大人には威厳があった」のは、みんなが無知だったからなんだ
おたく族という病 という2chまとめ記事。 正論一喝! というblogについての2ch反応。
まあプロキシや「きんもーっ☆」など、やけに詳しい面を見ると釣りっぽくも見えるが、全体としてはいかにも「昔の頭の堅いオヤジ」という体で、好感すら覚える。あまりにおもしろくて、思わず全記事一気読みしてしまった。
もっとも、俺もオタクの一人なので、この人の敵ということになろうがね。
ただ、ある程度の年齢の人にしかわからないだろうけど、「昔よくいた恐い大人」ってのはこういう人だったんだ。俺はこのblogを読んでそれをありありと思い出した。
そう、「威厳ある」「怖い」大人ってのは、実はものすごく無知。新しいものにはついてけないし、間違いを決して認めない。実はものすごく偏狭な人間だったんだ。
昔はそれでも若い者がもっと無知だったから、充分威厳を発揮できた。新しくて理解できないところは、その威厳をもって若い者にやらせることもできた。でも今は違う。
今は情報が溢れてる。ネットによって得られる情報量は、紙やラジオやTVの時代とは比べ物にならない。そこで交わされる議論の経験値は、ネット以前の時代じゃ考えられない程の値になる。
年を経て積み重ねて来た経験を、あっさり越える程の速度で、我々ネットユーザーは大量の経験値を積み重ねている。
もちろんそれだけが理由では無いだろうが、無知でも長く生きた元気なオヤジが威厳を振りまけるような余地は、もう残されてない。これはもう間違いない。
まだ「リアル信仰」というか、ネットをリアルだと認められない人が、ネットでの経験を軽く見るというのが散見される。それは間違いだ。はっきりそれは認めた方がいい。
直接対面で1人を相手に3時間議論するより、3時間かけて数十万人を相手に2chで議論したほうがよっぽど経験値は高い。 このへんはessaさんの 10000人乗りの自転車 と同じだね。
もう無知は通用しない。知ることのコストが極限まで低くなった今だから。
逆に知ってる事の価値も小さくなった。Googleに聞けばすぐわかるから。
だからもう、「昔の大人」のイメージに振り回されるのはやめよう。子供が畏怖をもって大人に接していた時代を懐かしむのはやめよう。
それが通用したのは、みんなが無知だったからに過ぎないのだから。
(@645)
#4 ネットユーザーは「ニュータイプ」なのかもしれない
前の記事 を書いてて思ったのだが、ネットユーザーってのはもしかしたら「ニュータイプ」なのかも。
機動戦士ガンダム という作品に登場する人類の革新である「ニュータイプ」は、なんか色々すごい。初めて乗ったモビルスーツもすぐ乗りこなすし、敵の存在を肌で感知したり、脳波で武器を好きなように動かしたりする。
ネットユーザーも、知らないことはすぐ検索して知ってしまうし、文字だけのメッセージから相手の感情を肌で感じとれたりするし、脳波じゃないけどちょっとした操作で人間だけじゃなかなかできないことをコンピュータであっという間に片付ける。
こういう能力はネットを長年使ってると多かれ少なかれ身につくもの。ネット適応と考えれば、宇宙空間の生活に適応したニュータイプとやはり同じだ。
だとすれば、こういう能力を身につけた我々ニュータイプと、そうではないオールドタイプとの間に、大きな溝が産まれてもおかしくない。
今でもそういう溝は見え隠れする事がある。例えば最近だと、2chの ググレカス なんかがそうだ。ググれる人とググれない人、ニュータイプとオールドタイプの溝だ。
ニュータイプには「その程度でニュータイプ? 普通じゃん?」とか思える事だろう。書いてて自分でもそう思う。だが、実際その程度もできない人がかなり多いのだ。だって携帯電話ユーザーなんて 検索エンジンに「暇」とか「つまんない」とか入力しちゃう んでしょ? 思いっきりオールドタイプすぎるだろ。ある意味新しいけどな、ある意味。
ネット使いこなしによるニュータイプの増大した知識や高い知見に、オールドタイプはなすべくもない。実際、 痛いニュース なんか見てると、我々からしたらどう考えてもおかしい意見や活動をして笑い者になってる人たちがいる。あれはオールドタイプなんだ。
ネットに住み着いてるように使いこなしてる人間には常識レベルでも、そうじゃない人にはすごいことだったりする。それが今ははっきりとは見えてないけど、その格差はもうすぐありありと見えるようになっていくだろう。
小中学校に導入されたパソコンを使った授業では、もう何年も前から学校の先生より生徒の方が詳しいなんて事態が起きている。生徒の知識や知見が、先生を上まわる事もどんどん出てくるだろう。
そうなったとき、大人は大人の立場をどうやって守るのか。子供たちをきちんと育てられるのか。
もしかしたら、今の子供たちがおかしく見えるのは、その始まりなのかもしれない。
(@670)
2007年07月29日(日) [過去の今日]
#1 リンク元へのコメントははてなブックマークで
前々からリンク元へのコメントを はてなブックマークにタグをつけて やってたのだが、あんまり気付いてもらえてないようだ。あまつさえ「言うだけ言って何の反応も受け取らない」とまで言われる事がある。もっとも、反応してくれた人に言われたことはないけども。
まあシステムの都合や管理コストの都合でコメントやトラックバックがついてないのは前々からどうにかしたかったのだが、まだなんともできてない。GPL版のMTが出るという話があるので、それを見て導入を検討してみようかとは思ってる。対立候補はbloxsom、ないし自前かな……。
しかし現状で1記事使って書く程の内容ある反応を返せる事も少ないし、結局はてなブックマークのコメントで、という形に行きついてる。俺としてはけっこう気に入ってるやり方なのだが、こういうことしてる人はそう多くないのだろうか?
とりあえず左上にリンクを作っておいたので、俺の記事にリンクしてくださってる記事とそれに対する俺のコメントが見たいという奇特な方は、どうぞご覧くださいな。
ちなみにリンク元全部をコレクションしてるわけじゃなく、なんらかのコメントがあるもの、記事単位のURI(parmlink)があるもの、というのが基準。基準によらず短い同意コメントのみとかparmlinkの場所がわかりにくいとかは入れないこともある。
(@594)
#2 ソクラテスが伝えたかった「無知の知」の意味
どうも「無知の知」という言葉の意味を、単に「自分が無知だと自覚する」という程度に捉えてる人が多いようである。しかし、それは正しい理解だろうか?
「無知の知」は中学校の社会の教科書にも載ってるほど有名なソクラテスの言葉だが、その意味するところは絶望なのだと、俺は思う。
そもそも、この無知の知はプラトン著「ソクラテスの弁明」において語られる一節に由来がある。
ググったら Project Gutenberg 由来の ソクラテスの弁明 日本語訳 があった。ここから引用しよう。
しかし真実は、アテナイの人々よ、神様だけが知恵があるのです。そして神様の答えは、人間の知恵などほとんど価値がないかまるで無価値だということを示そうと言う意図であったのです。
「弁明」に描かれる事の経緯を簡単に説明するとこうだ。
ソクラテスの友人が、戯れにかなにか知らないが、神に問うた。「ソクラテスより知恵のあるものは誰か?」。神のお告げはこうだった。「ソクラテスより知恵のあるものはいない」。
その話を聞いたソクラテスは、神の託宣を疑問に思った。自分がそんな知恵者でも賢者でもないと思ってたし、周囲には自分より賢そうな、またそう自認しているソフィスト *1 や、政治家、職人、芸術家等々があふれていた。しかし、神様がウソ言うはずはなし。
ということでソクラテスは、彼らに直接話を聞きに行ったんだな。その内容は「弁明」に書いてなかったかもだが、だいたい「美とは何か?」とか「勇気とは何か?」みたいな感じに聞きに行くわけ。
そんなもの、どんだけ賢くてもぱっと答えられないでしょ。でも商売上「勇気を教える」とか「美を教える」とか言わないといけなかったのかもね。
その辺の矛盾をつっついて、ソクラテスは敵を多く作り、ついには死刑に処されるわけなんだけども、まあそれはおいとく。
世の賢そうにしてる奴らも、そんな賢いわけじゃない。結局人間は人間で、本当に知恵がある、「美とは何か」を知ってるのは神様だけなんだ。そういう人間が無知だということを、自分は気付いている。でもあいつらは気付いてない。
そしてソクラテスはそう考え、結論に至る。例の神様のご託宣は、そのことを言ってたんだと。
つまるところ、無知の知というのは、人間の知の限界を示したものなんだ。
だから俺は、無知の知という言葉に絶望を感じる。分をわきまえると言えば聞こえがいいが、やっぱり人間を熱くさせるのは限界への挑戦じゃないか。
確かに人間はまだまだ無知だ。だが目標として、進むべき道として、「全知」というそれこそ神の領域があるのは、決して悪くないと思うのだ。
人は知の泉に触れることで人となり、全知へ向かって歩もうとする動物なのだから。
(@608)
2007年07月31日(火) [過去の今日]
#1 オタクが嫌いで嫌いでしょうがない人に見られる10の特徴
なんとなく某O氏にネタ提供されて思い付いたので書いてみるテスト。
- オタクとロリコンの区別がついてない
- バーチャルは幻みたいなものだと思ってる
- ゲームを批判するけどそのゲームをプレイしたことはない
- 漫画を批判するけどその漫画を読んだことはない
- アニメを批判するけどそのアニメを視聴したことはない
- 健全なる精神は健全な体にしか宿らないと思ってる病弱者差別意識がある
- とりあえず新しいものが嫌い
- とりあえず古いものが好き
- オタクの定義がころころ変わる
- 作品を見てなくてもつまらないとかくだらないとか判断をくだせる特殊能力がある
2については virtualは現実です を参照。
(@839)