狐の王国


2005年12月01日(木) [過去の今日]

#1 風邪っぴき

どうも9月の頭にひいた風邪が抜け切らず、ずっと鼻がかゆかった。とうとうこの二日くらいひどくなって、ぬくぬくまったり過ごすことに。

元々不健康なせいかもしれんが、今年の風邪はしつこいのかなあ。今日の午後にはだいぶ調子よくなってきたし、明日にはすっきり直ってくれるといいのだが。

(@598)

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#2 SoftEtherのコマンド

Linux版が出てるのでいじくってるのだが、vpncmdというtelnetみたいなツールがついてて、これで設定やら操作が全部できる。それはいいのだが、これがまた使いにくい。

まずコマンド名からしてNicCreateとかAccountStatusGetとか、動作ではなく対象が頭に来るので違和感が強すぎる。また、HELPコマンドでヘルプがでるのはいいが、コマンドが多すぎてスクロールしなくてはいけない。しかもシェル上で動くわけじゃないのでページャに流し込む事も出来ない。履歴機能があるのは救いだが、コマンドライン以外からの入力(質問項目への答え等)も履歴に残っててぎょっとする。

UNIXのコマンドラインは長年かけて洗練されてきただけあって実に使いやすいのだが、softEtherのそれはDOSの時代に逆戻りしたような気分だ。しかもmoreもパイプもないので、まだDOSのほうが便利である。

また、設定自体も必須項目とオプション項目の区別が見えず、例えば仮想NICのインターフェイス名は任意の文字列を指定できるが、そのインターフェイスは別項目で作らなければならず、さらに接続前にそのインターフェイスをenableにしておかねばならない等々、実に繁雑である。

Windowsで利用していたGUIはそれなりに便利なものだったのだが、なぜCUIになったとたんここまで不便になるのだろう。CUIにはCUIの便利さがあるということを、認識してもらえてないのだろうか。

さてはて、なんとか使えるようにしなきゃならん事情があるのだが……ううむ、つらいなあ。

(@601)

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2005年12月04日() [過去の今日]

#1 w3m with proxy

あんまりAirH"でウェブを見るのがつらいので、某所に設置してあった認証つきの圧縮proxyサーバを利用することに。これが非常に高速。初動が遅いのはしょうがないが、文書表示に待たされたり途切れたりほとんどしない。こりゃいいや。

と、思いきや、我がメインブラウザたるw3mくんは、リンクをクリック(……じゃないな、エンターキー叩いてるし……しかしなんて言うんだこの場合は)するたび毎度毎度proxy認証のIDとパスワードを求めて来る。覚えててくれや、すこしくらい。

オプションには-pauthというのがあって、ここに id:pass という形式でproxy認証用のIDとパスワードを指定しておけるのだが、これがまた機能していない。使い方を間違ってるのだろうか。

(@651)

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2005年12月07日(水) [過去の今日]

#1 uim.el

ちょろっと見掛けてuim-el-0.0.6-beta3をインストールしてみた。./configure; make installするだけ。あとは(require 'uim)して(global-set-key "\C-o" 'uim-mode)とでもすれば完了。[aR]という表示を[あR]にしないと日本語入力ができないのだが、そのキーバインドがShift+Spaceであることになかなか気付けず、ちょっと戸惑った。

が、それ以外は実にスムーズ。.cannaを読んでるのかわからないが、設定らしい設定もしてないのに、追加辞書もちゃんと使って変換している。これはEmacsにおける日本語入力の大本命か?

今のところ気になるのは、

といったところか。

ちょっと使い込んでみないと、これらの問題がどういうことなのかわからないけども。

(@205)

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#2 やさしいセキュリティ講座

三井住友銀行 のお客向けページで、 ./-jで話題 のセキュリティ講座。

確かによくできている。わかりやすいし、致命的な間違いは一つも見付けられなかったし、細かい間違いもほとんど無い。これは素晴らしいな。

さっそく俺も三井住友銀行に口座を作ろうと思い立ったのだが、栃木県は小山市にしか支店が無いらしい。しょんぼり。

結局栃木県ってのは足利銀行に寄りかかりっぱなしなんだわなあ。せっかく倒産したんだから、他の銀行に場所をゆずってくれ、邪魔だ。

(@600)

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2005年12月08日(木) [過去の今日]

#1 libc6-amd64

これは入れておくだけで速くなるんだろうか。前にlibc6-i686とかいうのもあったよなあ。うーん、適当にベンチマーク取れるソフト無いかしら。

(@405)

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2005年12月09日(金) [過去の今日]

#1 mixipress で 「データがありません」とかゆわれる

どうもURIの形式が変わったっぽい。mixipressは更新出てないし、ふと思ってWWW::Mixiを更新してみることに。

$ dh-make-perl --build -cpan WWW::Mixi

とやってみると、0.37だったバージョンが0.42になってる。けっこうまめに更新してるのねえ。

# dpkg -i libwww-mixi-perl_0.42-1_all.deb

としてもういちどmixipressのフィードを見てみると、ちゃんと動作してた。うむう、このライブラリじうやうだな。

(@452)

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2005年12月10日() [過去の今日]

#1 rFactor

む? いつ出るのかと思ってたが、8月に出てたらしい。気がつかなかったなあ。シェアウェアみたいな形でPayPalとかで支払うのか。どうりで気付かないはず。

MODもそこそこ出てきてて、すでにF1系のMODもあるようだ。これは楽しくなりそうだなあ。

デモ版ではUIが使いにくくてしょうがなかったが、これも改善されてるんだろうか。とりあえず来月あたり買うかなあ……。

(@390)

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2005年12月11日() [過去の今日]

#1 ドライバチェックWeb

おお、lspci -nの結果を張ったら、わらわらとデバドラ情報が。

さっそくうちのlspic -nも突っ込んで、Linuxにまだ取り込まれてないNICのドライバ情報も書き込んで来た。こういう情報が集まると、自動認識機構なんかに役立つんだろうなあ。

(@396)

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#2 64bit kernel with 32bit userland

せっかくAthlon64を買ったのに32bitのままで使い続けるのももったいない、というか、違いを確認するための64bitバイナリ実行環境が欲しいというのもあって、いろいろ試行錯誤してみた。

debianのi386 portにも実はlib64*とかlibc6-amd64とかがあって、userland的には64bitバイナリが実行可能だったりする。あとはカーネルが64bit化されれば、64bitバイナリを実行できるはず。

ということでIRCでその筋のエロい人に教えてもらったり、ウェブを検索したりして実際にやってみた。

まずは

# apt-get install libc6-amd64 libc6-dev-amd64 lib64*

で、64bitライブラリを揃える。

それから64bitカーネルをコンパイルするために、クロスコンパイル環境を作る。これがいろいろと曲者だった。

$ apt-get source binutils gcc-3.4

してソースをゲットしたはいいが、これを手makeしなきゃならない。 まずはbinutilsから、gcc-3.4を使ってmakeする

$ CC=gcc-3.4 ./configure --prefix=/usr/local/cross_x86-64 \
  --target=x86_64-linux --host=i686-linux --build=i686-linux
$ CC=gcc-3.4 make
$ make install

そしたら次にgcc-3.4をコンパイルするのだが、これがちょっとめんどう。

# cp -a /usr/include /usr/local/cross_x86-64
# cp -a /usr/src/linux/include/linux /usr/local/cross_x86-64/include/linux
# cp -a /usr/src/linux/include/asm-generic /usr/local/cross_x86-64/include/linux/
# cp -a /usr/src/linux/include/asm-x86_64 /usr/local/cross_x86-64/include/linux/asm
# cp -a /lib64/* /usr/local/cross_x86-64/lib/
# cp -a /usr/lib64/* /usr/local/cross_x86-64/lib/

と、このようにライブラリをまとめて置いといてやらないといけないみたい。

さて、そしてgcc-3.4のコンパイル

$ CC=gcc-3.4 PATH=$PATH:/usr/local/cross_x86-64/bin ./configure \
--prefix=/usr/local/cross_x86-64 \
--target=x86_64-linux --host=i686-linux --build=i686-linux\
--enable-languages=c --with-gnu-as --with-gnu-ld --disable-shared 
$ CC=gcc-3.4 PATH=$PATH:/usr/local/cross_x86-64/bin make 
# make install

ふう、これで準備完了。いよいよカーネルの構築。

$ make HOSTCC="gcc-3.4" ARCH=x86_64 \
CROSS_COMPILE=/usr/local/cross_x86-64/bin/x86_64-linux- oldconfig
$ make HOSTCC="gcc-3.4" ARCH=x86_64 \
CROSS_COMPILE=/usr/local/cross_x86-64/bin/x86_64-linux- menuconfig
$ make HOSTCC="gcc-3.4" ARCH=x86_64 \
CROSS_COMPILE=/usr/local/cross_x86-64/bin/x86_64-linux- vmlinux
$ make HOSTCC="gcc-3.4" ARCH=x86_64 \
CROSS_COMPILE=/usr/local/cross_x86-64/bin/x86_64-linux- install
$ make HOSTCC="gcc-3.4" ARCH=x86_64 \
CROSS_COMPILE=/usr/local/cross_x86-64/bin/x86_64-linux- modules
$ make HOSTCC="gcc-3.4" ARCH=x86_64 \
CROSS_COMPILE=/usr/local/cross_x86-64/bin/x86_64-linux- modules_install

カーネルの設定でIA32 Emulationは必ず入れておくこと。考えたらmake-kpkgを使わずlinuxカーネルを作ったのってはじめてだな。こんなんでいいんだっけ?(わら

ま、とりあえずこれで再起動。すると32bitのmodprobeなんかもちゃんと動いて、モジュールもきちんと組み込まれる。適当なCのソースをcc -m64でコンパイルしても、ちゃんと動く。

よしよし、とりあえずこれで64bitバイナリ実行環境は整ったぞっと。あとはベンチマークに適したソフトを見っけて来るかなあ。

(@707)

む?:

一通りのデバイスが問題なく動いてるので気にならなかったが、チューナカード(saa7130)が動いてなかったようだ。

dmesgをみると、

ioctl32(tvtime:19971): Unknown cmd fd(6) cmd(80685600){00} arg(ffffb288) on /dev/video0
ioctl32(mplayer:19988): Unknown cmd fd(4) cmd(80685600){00} arg(083e98fc) on /dev/video0
ioctl32(mplayer:19998): Unknown cmd fd(4) cmd(80685600){00} arg(083e98fc) on /dev/video0
ioctl32(mplayer:20008): Unknown cmd fd(4) cmd(80685600){00} arg(083e98fc) on /dev/video0
ioctl32(v4l-conf:20011): Unknown cmd fd(4) cmd(80685600){00} arg(ffffb67c) on /dev/video0
ioctl32(xawtv:27124): Unknown cmd fd(4) cmd(80685600){00} arg(080c5188) on /dev/video0
ioctl32(v4lctl:27126): Unknown cmd fd(4) cmd(80585600){00} arg(0806a458) on /dev/video0
ioctl32(v4lctl:27126): Unknown cmd fd(4) cmd(80685600){00} arg(0806a458) on /dev/video0

むう、このへんはPure64じゃないと動かないぜって事なのかな?

(@779)

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2005年12月12日(月) [過去の今日]

#1 「Excelの脆弱性」がオークションに--イーベイ、削除で対応

うはは、すっげえ無意味な商品だな。MSにすでに報告済みの欠陥情報を販売してどうするんだか。しかもMS社員に10%引きで販売、精算時に"LINUXRULEZ"と書けという指示。もう爆笑。

単なるMS嫌いでLinux支持してるような人なんだろうなあ。確かにMSは俺も嫌いだが、別にLinuxが支配するような世の中を望む必要も無いんだが *1

(@452)


*1: 本当に俺が望み、必要だと思うのは「多様な世界」であって、MSのシェアが50%以下になり、MacOSのシェアが30%以上になればそれで満足である。MacOSにそれを望めないなら、LinuxなりReactOSなりが30%を取ればいい。
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#2 ffmpegでmp4ファイルを作る

えっと、ファイル形式がmp4で、動画codecがh264で音声がaacならいいんだっけ?

$ ffmpeg -i vipstar.avi -f mp4 -vcodec h264 -acodec aac vipstar.mp4

はて、作ってみたくて作ったのはいいが、うちにはiPodもPSPも無い。ちゃんと見れるんだろうか。

(@754)

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2005年12月13日(火) [過去の今日]

#1 風邪でお休みメールジェネレーター

ひろの日記帳 でハッケソ。

このサイトほんとおもしろいな。さっそく適当に作ってみた。

狐の王様

おはようございます
すいません。風邪をひいてしまいました。
辛くていつ会社にいけるかわかりません。あきらめてください。
飼っている猫が鼻をぐずぐずさせていたのですが、まさか人間にうつるとは思いませんでした。
仕事の件に関しては同じグループのものに聞いてもらえればわかると思います。
では、よろしく。給食のプリンは食べてけっこうです。

会社で給食あんのかよっ。

(@918)

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2005年12月18日() [過去の今日]

#1 風邪ひきまくり

また変な風邪ひいて、二日間ほどぶったおれてた。しょんぼり。

(@313)

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2005年12月19日(月) [過去の今日]

#1 あんこトラップ?

違う、それは淳子トラップである。テストとかで設定しておいたのを放置、そのまま忘れてるという、典型的な淳子トラップではないか。

まあ、こちらのテストに付き合わせた結果だから、申し訳ないやらありがたいやらではあるんだけども。

(@237)

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#2 【レビュー】『電車男スタイリング・バイブル』

Latest topics でハッケソ。

なかなかおもしろいやりとり。題材にされてる本の内容は見てないが、レビューを読む限り勘違いしまくってておもしろそうだ。

その本の著者のようなファッション系の人に、アニメやフィギュアに金突っ込む事を推奨するような本でも書いて読ませてみればいいんじゃないの。ちょっといい服を1〜2着買うこと事考えたら、DVD-BOXの一つや二つ買えるでしょ。

(@621)

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#3 素直クール

Latest topics でハッケソ。

あー、なるほど、確かにたまに漫画やアニメで見るキャラだな、素直クール。Ajaxとかみたいにカテゴリを見出して命名する力って、けっこう重要だよなあ。

(@626)

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#4 はやぶさ、帰ってこい……

Latest topics でハッケソ。

ううむ、まさか俺が十代のころから大好きな「案山子」がこういう形で使われるとは。なんかもう、いろんなイメージがダブっちゃって、涙腺ゆるみまくり。

しかし、このFlashを見て確信した。日本人は技術と技術の結晶に愛が持てる国民だ。この愛がある限り、技術立国であり続けられるだろう、きっと。

(@633)

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#5 重い。無駄。使えない。

他はともかく、Web2.0は全然違うんじゃないかな。「(回線が)重い。(パケットの)無駄。(APIがわからなくて)使えない。」ということならあってる気がする。

(@637)

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2005年12月20日(火) [過去の今日]

#1 mixi の外でも mixi の足あとが残る?

ふむ、単純なXSSだけども、脆弱性と言っていいのかなあ。

ようするにMixi外でのアクセスもMixiアカウントを持っていれば、Mixiによってアクセス者が特定される、ということ。しかし、Mixiに登録してある情報は「友人まで公開」「友人の友人まで公開」と設定可能であるし、漏れたところで被害と言えるようなものは無いんじゃないだろうか。

まあ、この手の手法は被害者がアクセス者なので、refererを見ることで対策が可能ではあろう。自分以外にrefererを書き換えられる人がいない、という前提なので、UAの脆弱性を利用されて書き換えられた場合はダメダメだけども。ま、複数の脆弱性を利用されるというのはよくあることとはいえ、そこまで考慮する必要もあるまい。ただ、外部からのリンクが不便になってしまうので、そこらへんは考慮したいものである。

(@141)

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2005年12月21日(水) [過去の今日]

#1 Kiso

KDE用のCDイメージユーティリティで、NRG/BIN+CUE/MDF/CDI/CCD+IMG/C2D形式のCDイメージをISO形式に変換してくれる機能がある。なんかまれに役立ちそうな予感。

(@718)

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2005年12月22日(木) [過去の今日]

#1 ドラえもん最終回

blogmap でハッケソ。

やべえ、ドラえもん最終回ネタはたくさんあるが、こうも見事な漫画にされるとホントにやばすぎ。購入サイトへ飛べなかったのだが、これは本で欲しいなあ。

(@120)

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2005年12月24日() [過去の今日]

#1 めりーーーーーくりすまーーす

やっぱめりーくりすまーすだな。

(@779)

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2005年12月26日(月) [過去の今日]

#1 Debian Package Documents

Debianパッケージを作るドキュメントは、オフィシャルのものがあることは、巫女萌え先生もご存知のはず。しかしもうちょっと入門向けの文書は無いのか、という話であろう。

なぜそういう文書があまり無いかというのは、一つの理由が思い当たる。

まず前提として、RPMほど簡単ではないということ。RPMはMakefileやシェルスクリプト並に簡単なspecファイルが一つあればいいのに対し、debianパッケージはdebian/以下のたくさんのファイルを編集しなくてはならない。また、debian/rulesスクリプトなどは雛型を一つとっても案外複雑なMakefileである。

そして重要なのは、オフィシャルのドキュメントを読めば作れるくらいのレベルにある人は、ドキュメントを自ら書こうという事があまりない。 にわかな奴ほど語りたがるの法則 があるからだ。

つまり、Debianパッケージの作り方というものは、自分でドキュメントを書こうというくらいにわかな奴が産まれにくい状況なのだと、推察する。

(@254)

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2005年12月28日(水) [過去の今日]

#1 Re: GNUは宗教だ

いろいろ言いたいこともあるけど、GPLなソフトウェアも作者の知的財産なんだという観点が抜けてるように思います。

例えばMySQLなんかはうまくやっていて、GPLなソフトウェアとして普及を計り、商用ライセンスでGPLの制限を逃れる方法を用意してますね。無料で使ってもらいつつ、フリーライダーを抑止する、実にうまい方法だと思います。BSDライセンスとのデュアルライセンスでは、こうはいかないでしょう。

お互いがおいしいところを得られるような方法であるべきだ、とは思いますけどね。

ソース公開が好まれる理由:

自分の浅い経験からで申し訳ないのですが、トラブルを起こすソフトウェアというのはたいていソースが非公開のものです。ソースがあれば直せますが、無いものは直せないという単純な理由でしょう。

そういうトラブルが起きるのは、Linux環境一つとってみても多様であるからでしょう。多様な環境に一つのバイナリだけで対応するのは難しい、かといって多様な環境すべてに対応したバイナリを供給するだけのリソースは無い。そこらへんが問題なんだと思います。

しかし、Linux/UNIX環境から多様性を奪ってしまっては、大きな魅力が失われることにもなるでしょう。何か、上手にやれる方法があるといいんですけどね。

(@295)

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#2 PIPS on sarge

エプソンのプリンタPX-G900をsargeマシンに接続、PIPSドライバをCUPSにインストールすると、うまく印刷されない。

どうやらこの原因はPPDファイルのインストールにある模様。元のppdファイルと比べてみると、/etc/cups/ppdのppdファイルは、A4_AUTOとなるべきところがA4になったりしている。んー、どういうことだろう。

(@376)

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#3 Sage on Firefox

全部未読になりやがった……。いったい何があったんだ(泣)

(@608)

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2005年12月29日(木) [過去の今日]

#1 Re: reply

伝わらない話になっちゃってすみません。

もちろんGPLが万能であるとは思いません。私が言いたいのは、GPLで自分のソフトウェアをライセンスする側の視点でも考える必要はあるはずだ、ということです。その視点を抜いてGNUは宗教だと言い切ってしまうのは、乱暴に聞こえてしまうのです。

もちろんソースを非公開にしておかなくてはならないようなプリンタドライバの受け皿となるべきGhostScriptやCUPSがGPLであるがゆえに、プロプライエタリなドライバが供給されないという事が事実であるなら、それは立派に批判に値する *1 とは思います。そういう意味ではLinuxも非GPLドライバを組み込むための手段を用意しておいてくれてもいいのかもしれませんね、MySQLみたいにデュアルライセンス形式とかで。

以下、せっかくご返事いただいたので、ポイントを個別にやります。

Linux ではない、 GNU/Linux と呼べ:

これはユーザランドがGNUシステムそのものなのだから、妥当な意見ではないでしょうか。GNUはプロジェクト名でもあり、組織名でもあり、OSの名前でもあるのですから。

また、Linus Torvalds氏はGPLを盲信してもGNUを信用してもいないと思います。そうでなければ、LinuxのCOPYINGファイルの冒頭で

 Also note that the only valid version of the GPL as far as the kernel
 is concerned is _this_ particular version of the license (ie v2, not
 v2.2 or v3.x or whatever), unless explicitly otherwise stated.

と、GPLの後継バージョンが適用されないことをわざわざ明言したりはしないでしょう。

松下vsジャストシステム事件:

これが批判されたのは特許の内容があまりにもショボすぎた上に、(たとえ常套手段にしても)本来侵害してるはずのMSではなく、SotecやJustSystemをターゲットにした弱いものいじめ的な側面があったからでしょう。

実際、知財裁判所では松下が敗訴してますよね。これはこれで正しかったのだと思います。

ソフトウェア特許が悪だと言われるのは、著作権との二重保護や、ソフトウェアのライフサイクルに比べて保護期間が長すぎる事なども原因だと思います。範囲が不明確になりがちであることももちろん重要でしょうけども。

あと、根拠レスな特許に対する意見というのは、特許制度自体がやたらに複雑であることにも起因してると思います。複雑すぎる制度は理解されないですから。そういう私自身も、特許をよく理解してませんし、今使ってるオープンソースのソフトウェアが特許で使えなくなるのはおもしろくない、というくらいの理解しか無いかもしれません。そういう人は実際に多いでしょうね。

GNUは模倣しかしない:

そもそもGNUはUNIX互換のOSを作ることを目標にしてたので、新規性・進歩性が無いのは当然だと思います。今、あらかた目標を達成したところで、どういうプロジェクトが出ているか、出てくるか、というのは一つ注目に値するでしょう。

他人の知的財産への敬意:

これの視点がもっとも重要な話だと思います。GPLなソフトウェアを利用する側だけが知的財産をもってるわけじゃなく、GPLなソフトウェアそのものも誰かの知的財産なわけです。GPLでライセンスされたソフトウェアが、なぜGPLでライセンスされてるのか、それを考える必要があるということです。

GhostScriptにしても、GPLだけでライセンスされてるのではなく、AFPLでもライセンスされてます。プリンタメーカーの協力が得られないのは、GPLのせいだけじゃないことはこのことからだけでも明白でしょう。

たぶんここに特許問題が絡んでるからわかりにくいのかと思います。

もちろん、特許を取得してる側からすれば、自分の発明が勝手に使われるのは許されないことでしょう。しかし、自分が苦心して書き上げた著作物が、サブマリン特許で特許料を請求されてしまうということも、本質としては同じではないでしょうか。

本当に新規性・進歩性がある特許なら、そんなことが日常的に起きるはずもないでしょう。ですが、現実には毎年何度かはニュースになるくらい起きています。そのような事件を起こす輩が、他人の知的財産に敬意を払ってるように見えないから問題視されるのでしょう。

悪いのは特許でもGPLでもないのではないでしょうか。特許やGPLの使い方が悪いだけではないでしょうか。そして、その悪い使い方の事例だけを見て、特許を無くしてしまえと言ってみたり、GNUは宗教だと言ってみたりするのも、本質的に同じものではないでしょうか。

(@663)


*1: 現実として今、品質がやや劣るが扱いやすいGuten Printドライバと、扱いにくいが品質は抜群のPIPSドライバとの間で悩んでる身としては、本当に批判したいと思う。 Open Printing System がんばれー、と思ったら、これもGPLなのか。モジュールによってライセンスが違うのかな?
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2005年12月30日(金) [過去の今日]

#1 uim.el

以前書いたuim.elの感想 を作者さんが見てくださってた模様。

ふむ、やはりuim.el側ではどうにもならない問題が山積みってことですか。俺にCannaのソースを読みこなすだけの力(もしくは時間)があればいいんだが……。

モードラインの[あR]の位置はNEmacs以来の伝統的な左端が落ち着くと言えば落ち着くんだけども、難しいのかなあ。

(@345)

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#2 自由か機密か

独占したい時はGPLに触れてはならない、自由が欲しい時はプロプライエタリに触れてはならない。どちらも反社会的な行動だとは思わないんですけどね。両方がうまく共存できる環境が一番ユーザーにとってもメーカーにとっても幸せなんじゃないでしょうか。

人はその時々によって、自由が欲しいときも、お金や機密が欲しいときもあるでしょう。どちらも選べる状況が一番いいでしょうし、GPLは自由のために自由を束縛するライセンスですから、自由が欲しいときには強力な武器になるでしょう。同様に、お金や機密が欲しいときに使える強力な武器も必要で、それはすでに法律という武器があります。これらの武器を使うことを選択してはいけないとは、どうしても思えないです。もしそれがあまりに強力すぎる武器であるなら、銃器や刃物と同様に法律で使用を制限する運動をするべき *1 でしょう。

私が思うに、どちらかを排除しようとすると、それは反社会的になるかもしれません。GPLのソフトウェアも、必要があればGPL以外でライセンスしてもらえるように交渉するくらいのことはあってもいいでしょうし、その逆があってもいいでしょう *2 。 むしろGPL以外では絶対にライセンスしないと言われると困るので、そういうのは悪い意味で信者でしょうし、相手にはしたくないですね。そういえばGNUの成果物をGPL以外でライセンスしてくれるように交渉した企業とかは話を聞かないんですが、誰もやってないんですかね。思想は思想として、金銭的メリットがあるなら充分交渉可能だと思うんですけども。GhotstScriptにしても、プリンタメーカーがソースコードの開示義務の無いライセンスで供給してもらい、ドライバとともにバイナリだけで配布するという道もあったんじゃないかと思います。もちろん、それだけの手間をかける価値がなかっただけかもしれませんが。

こちらも繰り返しになりますが、GPLのソフトウェアも知的労働の結果です。お金ではなく自由という対価を得たいだけのことでしょう。そして自由を取るかお金を取るかは、その時々の状況と重さ(具体的には金額)のバランスによるだけのことでしょう。お金で買えない自由なんてものは、そう多くないのですし。だからこそ、人は自由に憧れるのかもしれません。

(@359)


*1: 著作権や特許権への批判が増えてるのは、今の時代としては強力すぎる武器になりつつあるから、とも言えるかもしれません。
*2: 売るのやめるならオープンソースにしてくれない?とかは典型ですな。
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2005年12月31日() [過去の今日]

#1 なぜ派生物のコードまで開示させなくてはならないか

非常にすばらしい洞察(+1)だと思うので引用。

自由を確保するなら、生産したソースコードそのものの自由が確保されればそれで良いのではないでしょうか。
そのためには、業務ソフトウェア生産現場と同様、先行技術調査をして、既存の特許に抵触しないソースコードを生産し、BSDLでリリースすれば良いのではないでしょうか。
社会のルールに適合した、自由に利用可能なソースコードです。

何故、生産したコードを利用する開発者のコードの開示まで要求するのでしょうか。
何故、既存の特許権の侵害までをも自由に含めたがるのでしょうか。
これが理解不能です。

そう、自分の作った分の自由を確保するためには、BSDライセンスで充分でしょう。これはまさしくその通りだと思います。

ではBSDライセンスでは不十分な場合とは何か。それは「フリーライダーを許容したくない」と作者が思ったときだと、私は考えます。

BSDライセンスはフリーライダーも許容するという意味で、真に自由なライセンスであると思います。ですが、それを快く思わない作者もいる。そういう作者のために、BSDライセンスよりも多少自由を制限するライセンスがあるというのも、それはそれで非常によいことだと考えています。

「ライセンスは何選ぼう?」 という文書を書いたことがありますが、ここで挙げたArtisticライセンスはGPLとはまた別の角度からフリーライダーを制限しようとしています。それがArtisticライセンスの特徴とも言える「単体販売禁止」で、製品の一部として添付するのはかまわないがそのソフトそのものを販売してはいけない、という条件ですね。これによって売るだけのフリーライダーを抑止することができる(と少なくともライセンスを定義した人は考えてる)わけです。フォントのライセンスなどには適してるかもしれません。

GPLの場合は「改変して売る」フリーライダーを抑止できる、と言えるでしょう。先日、 どこぞのフリーウェアを販売してた企業が契約終了後も改変したものを売っていたとかいう話題 がありましたが、これもGPLならこのような事態にはならなかったでしょう。GNUのサイトにある文書をみると、フリーソフトを仕事の道具として利用してる場合、使いながら不満な点やバグを修正したユーザーが、その雇用主によって改変版を独占されないようにしたい、というシーンを想定してるようです。せっかく改良点を見付けてもらったのに元のソフトにマージできなくされるのは、(雇用主はともかく)ユーザーにとっても開発者にとっても不幸である、ということですね。実際にviなどはそうやってAT&Tに搾取されてしまったあげく、nviという互換ソフトを作者自らが書き直すはめになっていますね。これもGPLなら、ということなのでしょう。

雇用主からすれば仕事中に金にならない作業をされるのはたまらん、ということなのでしょうが、実際に仕事をしてるプログラマからすれば売りものではなく道具として使ってるソフトまで雇用主に独占される理由は無いし、道具の手入れも仕事のうちだ、ということでしょう。

社会のルールというのは明文化された法律のことだと思います *1 が、法律の制定は現実から数歩遅れているものです。必ずそのすき間をついた攻撃がやってくるでしょう(viのように)。それらと闘争するための武器は、少なくともその存在を肯定できないものではないと思います。

フリーライダーをどこまで許容するかは作者自身が判断すればいいことでしょう。しかしながら、GPLがその特性ゆえにフリーライダーを抑止するつもりで自分がフリーライダーになっていないか、という批判はあって当然だと思います。

ですが、そこはあくまでバランスの問題であって、GPLの存在そのものの問題ではないと、私は考えています。今度のGPL改訂作業で逆フリーライダー度があがるようであれば、それは真向から批判すべきでしょうし、Linuxのように後継バージョンが適用されないよう、各所に呼びかける必要もあるかもしれません。

まあ、特許についてはよくわからないので、何とも言えないのですけども。mpeg2ファイルが取り扱いにくいのは困ったものではあります。

(@545)


*1: 明文化されてないルールがあるのも知ってるけども、それについては考えたくないというのが本音。だってあちこちでルールの適用が違いすぎるんだもの。
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#2 暮れ暮れ

今年も終りか。そんな実感が毎年小さくなるばかりだな。

昨今積み残しが多い気がするが、今年は特に積み残しが多い。年の暮れだという実感が無いのはそのせいだろうか。

来年はやりたいプロジェクトのリストアップとプライオリティ付け、そして収入源の確保がToDoだな。作りかけや作りたいソフトウェアもたくさんあるし、書きたい文書もたくさんある。読みたい本も、やりたいゲームもいっぱいある。一つの人生ですべてをこなせるか不安になるくらいだ。

もしかして、これは幸せなことなんだろうか。

(@655)

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#3 「やめることを」を先に考えよう

アレゲ日記 -> ただの日記 でハッケソ。

うむ、確かにそのとおりだ。何かをやるより何かをやめることのほうが何倍も難しい。俺も何かをやめた方がいいのかもしれんが、相当いろんなことをやめてきてはいるんだよな。まだまだ減らさないといけないのかなあ。しかし、これ以上何を減らそうか。

(@760)

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Sugano "狐志庵" Yoshihisa(E) @ 美紗緒ネットワーク <koshian@misao.gr.jp>
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